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「あれ?今何しに来たんだっけ!?」が急増中

1.症状

その物忘れにご用心

年をとって、今何かをしようとして立ち上がったのに何をしようとしたか忘れてしまう。会話中、「ほらほら、アノ人、よくアレに出てる人!」と、アレやソレばかりで名前や肝心な情報が出てこない。

そんな症状が日常的に起こるようになったら、もの忘れのエイジングサインかも。

2.原因

記憶には2つの種類がある!

私たちの記憶は、「一時的な記憶」と「長期的な記憶」の2種類に分類することができます。そして、これらの記憶は、それぞれ脳の異なる場所に保管されるのです。

私たちが日々キャッチする大量の情報は、まず「大脳皮質」という場所に送られ、その後一時的な情報の保管場所である「海馬」というところに送られます。その後、その情報が重要と判断された場合は再び大脳皮質に戻され、長期間保管されます。

加齢に伴い海馬の働きが衰えると、一時的な情報の整理がうまくできなくなります。つまり、「実家の住所」の様な昔覚えた古い記憶は呼び出せるけれども、「朝食のメニュー」の様な新しい記憶が思い出せない、という状態になります。これは「一時的な記憶」なので、それほど気にする必要はありません。

 

3.放っておくと…

健康なもの忘れと危険なもの忘れ

朝食のメニューが思い出せないくらいの物忘れなら、誰にでも起こること。健康な生活に大きな支障は及ぼしません。気にしすぎず、楽しく暮らしましょう!
ただし、朝食を食べたこと自体思い出せない、というような重症なもの忘れが続く場合や、頭痛や吐き気、手足のしびれなどがある場合は、脳に何かの問題があるかもしれません。病院に行ってお医者さんに相談してみましょう。

 

4.対策

質の高い睡眠で、海馬の若返りを!

海馬は非常にデリケートな部分で、ちょっとした事が原因ですぐに衰えてしまうと言われています。強い心理的ストレスを受けると、海馬の神経細胞は混乱したり、時には死んでしまうこともあります。また、不眠も海馬を衰えさせる原因のひとつ。人間は寝ている間に脳や肉体を回復させますが、睡眠の質が悪くなると、脳は記憶の整理や脳細胞の修復などができません。最近物忘れがひどいと感じたら、まずはしっかり眠れる環境を整えましょう。

例えば、寝る前に38度~41度のぬるめのお湯につかると、副交感神経が優位になり、体も心もリラックスして、スムーズに眠りにつくことができます。その際、ラベンダーのアロマオイルを1~2適バスタブに滴下してあげるとさらに効果的。ただし、42度以上の熱いお湯だと、反対に目が覚めてしまうので要注意。

 

 

川上 正也

この記事の監修

川上 正也

北里大学医学部名誉教授・日本細菌学会名誉会員・日本分子生物学会会員・元日本学術会議微生物研究連絡委員会(幹事)・元日本医師会生命倫理懇談会委員・元厚生省遺伝子治療に関する特別委員会委員・元国際微生物学連合日本代表連絡委員。

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