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男性も必読! 女性特有のイライラの原因と4つの処方箋

1.お悩み

止めれないイライラはPMSの可能性大

「つまらないことで、彼を怒鳴り散らしてしまった」、「自分は周囲の人を傷つけてばかり………」、「いったんスイッチが入ると、感情をコントロールすることができない」。PMSを経験した女性は、こんな風に悩んでいることが少なくありません。一方、パートナーや家族、会社の同僚は、女性の態度の変化にとまどい、困り果ててしまう……。症状がひどい人の中には、抑えられない感情で、職場をやめざるを得なかったり、離婚になってしまうケースも。PMSを正しく理解しておくと、周囲とのトラブルやケンカを避けられるかもしれません。

また、男性も「職場で突然怒り出して困った」、「何を言っても妻の機嫌が悪くてどう対処していいかわからない」という悩みをPMSのしくみを知ることで解消できるかもしれません!

2.注目ポイント

 

悪女になるのが生理前だけならPMSと判断

排卵から生理までの間、精神的に不安定な症状や体の不調が現れる場合をPMS(月経前症候群)といいます。年齢層は10代から起きる人もいますが、20~30代で悩みを訴える人が多いといいます。その症状には個人差があり、軽いものから重いものまでさまざまです。生理がはじまると、症状が軽くなる、または解消します。

 

【女性も男性も知っておきたい月経前によく起こる不快な症状】

体の症状:下腹部痛/腹痛/腰痛/肩こり/乳房の張り・痛み/むくみ/肌荒れ・ニキビ/便秘/不眠/疲労感/発熱/冷え性の悪化 など

心の症状:イライラする/気分が落ち込む/集中力低下/過食/仕事がはかどらない/つまらないミスをしてしまう など

 

PMSで怒りっぽくなる原因は?

 

PMSの原因は実はまだ、はっきりとは解明されていません。

ただPMSは、排卵が終わると分泌量が上昇する女性ホルモンのひとつの“黄体ホルモン(プロゲステロン)”が関与しているのでは? という説があります。

本来は妊娠を継続させるために働くホルモンで、体温を上昇させたり、水分を溜め込む働きを持っています。そのため、ほてりやむくみなどが現れやすくなり、巷では「おブスホルモン」なんて悪名がついていたりします。でも、妊娠・出産には欠かせないホルモンで、なければいいというわけではありません。

いずれにしても、『妊娠・出産回数が少ない現代女性は、毎月ごとにホルモン変動の波にさらされている』というのは事実で、それがPMSの発症に影響していることは間違いないようです。

 

■1ヶ月の女性ホルモンと体温の変化

 

 

3.エイジングとの関係は?

症状は似ているけれどちょっと違うPMSと更年期障害

PMSの症状は、更年期障害に現れる症状とほぼ同じ。「まだ30代なのにもう更年期?」と、不安に思う女性もいるようですが、「プレ更年期」や「若年性更年期」といった言葉は医学用語ではないので、誤った情報に惑わされないで。PMSを更年期と間違えないように、ここで違いをおさらいします!

 

更年期の症状は女性ホルモンが急激に減少することで起こります。

更年期症状に関してはこちらにも関連記事がアップしているのでチェックしてみてください。

 

更年期に対して、PMSは20〜30代の女性に多く見られ、生理は順調、卵巣機能も正常な人に起こります。むしろ、ホルモン分泌が活発で問題が生じていると言ってもいいかもしれません。
40代は更年期の入り口世代なので、PMSか更年期障害か見極めが難しいことがあるので、婦人科でホルモンチェックをしてもらうとよいでしょう。

 

 

4.対策

生理がある女性であれば誰もがかかる可能性があるPMS。症状をできるだけ小さく抑えるために、4つの実践してみましょう。上から順番に実践してみるのがオススメです。

男性も女性だけの出来事と思わないで。対策5は男性向けです。男女ともにPMSと上手につきあうことで、職場も恋愛も家庭もうまくいくのですから!

 

対策1 イライラがいつ現れるか&その時の症状をチェック!

まずは自分がPMSかどうか、生理周期を入力できるアプリなどを活用して、周期とイライラが現れるのが“いつ”なのかを探ってみましょう。さらに、基礎体温をつけると、PMS の時期を予測できます。面倒かもしれませんが、最近では基礎体温とアプリを連動させているサービスもあるので、そういうものを利用してみるといいでしょう。

こちらに関連記事を紹介しているのでチェックしてみてください。

 

対策2 PMSの時期がわかったら仕事や用事はセーブして

PMSは、環境の変化やストレスで悪化しやすいことがわかっています。もともとベースに大きなストレスを抱えていると症状が激しく出てしまうケースが多いようです。

今は、女性もフルタイムでハードワークをこなす時代。「生理周期なんて気にしていられない」というのが本音かもしれませんが、せめてPMSが出やすい時期は、仕事をつめすぎないようにペースダウンしましょう。ゆったり入浴するとか、睡眠をたっぷり取るなど、自分なりのストレス解消法を見つけて心や体への負担を減らしましょう。

 

対策3 自分で判断できないときは、まず婦人科を受診して

PMSで悩んでいる人の多くは、抑えられない感情でキレてしまう自分を「自分の性格が悪いせい」とか「心の病気」なのかもと悩んでしまうことも。なぜ、この症状になっているかわからないからよりストレスを感じてしまうようです。婦人科で「PMSですね」と診断が出ることで、気分が晴れる人も少なくありません。気分の不調だけで病院に行くことを迷う人も多いようですが、PMSは自己判断が難しいので、積極的に婦人科への受診をオススメしたいですね。

 

対策4 低用量ピルor漢方薬で改善!

妊娠の予定がないなら、低用量ピルを飲むのも一案。本来は避妊薬ですが、飲んでいると卵巣ホルモンの変動を抑えることができるため、イライラをはじめ、PMSのさまざまな不調が改善されると考えられています。欧米などでは、たくさんの女性が低用量ピルを活用しています。日本ではまだまだピルに対して抵抗がある人が多いようですが、あまり深刻にならないで。生活の質(QOL)をよくするためにピルを活用するのはとてもよいことです。まずは、婦人科の医師などに症状を話して、相談してみるといいでしょう。 

ピルは躊躇してしまうという人は、漢方薬の処方も。多彩な症状が現れるPMSのような症状には漢方薬は向いているといいます。産婦人科でも処方してくれるところが多いので相談しては。

■ピルを服用したときのホルモンの流れ

 

対策5 男性必読! PMSを察知したら、一番は「放っておくべき」

毎月同じサイクルで「妻がキレる」、「同僚の女性がコントロールできなくなる」ようなら、PMSの可能性が高そうです。まずは、ホルモンによる反応だと理解しましょう。そして、対処はわざとらしくなく「放っておくこと」です。心配して「大丈夫?」とか「つらかったら言ってね」などと思いやりのある言葉をかけても、この時期は女性をイラつかせてしまうだけ。イライラの原因を増やさないように少し遠めで見守りながら「放っておく」が正解です。

PMSが明けて明るさを取り戻したら、ぜひやさしさを。きっとあなたの株もきっと上がるはずです!

 

 

 

吉野 一枝

吉野 一枝(よしの かずえ)

産婦人科医・臨床心理士
コマーシャル制作の会社勤務を経て、医学部受験を志し、32歳で帝京大学医学部入学。東京大学医学部付属病院産婦人科に研修医後、東京大学医学部産科婦人科学教室に入局。 母子愛育会愛育病院などを経て、よしの女性診療所を開院。臨床心理士資格も持ち、女性の悩みに寄り添う治療を行っている。NPO法人女性医療ネットワーク副理事長、「性と健康を考える女性専門家の会」運営委員

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