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腕を高く上げれば上げるほど痛い

1.症状

激痛はある日突然やってくる

突然肩に痛みを感じる。片側だけ肩があがらない、腕を動かすと強い痛みがあるため、髪を整えたり、服を着替えることが不自由になる、といった症状が現れたら、肩の関節が老化してきたサイン、いわゆる「五十肩」かも。

五十肩の症状は、鋭い痛みを伴う「急性期」と、鈍い痛みに変わり、肩関節が動かしづらくなる「慢性期」に分けることができます。

急性期では、何かの前兆があるわけでもなく、ある日突然、片側の肩周辺に激しい痛みを感じるようになります。痛みが激しく、腕を動かすことも苦痛になるほど。指先までしびれるような状態が数日続きます。

その後慢性期に移行すると、鋭い痛みから鈍い痛みに変わり、肩が動かしづらい日が続きます。肩を上げれば上げる程痛みが増すのが特徴です。その後、痛みは自然に引いていきます。

 

2.原因

肩関節の炎症が原因

肩の関節は腕の骨や肩甲骨、鎖骨などで構成されていて、それらを袋状の膜がおおっています。関節をスムーズに動かすためにこの袋には潤滑油のような液が入っています。年齢とともに、肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯、腱などが変性して、潤滑油が少なくなりますが、無理に動かすと関節と周囲組織が炎症を起こします。これが関節痛の主な原因と考えられます。
発症する人がこの年代に多いことから四十肩・五十肩と呼ばれています。

 

3.放っておくと…

簡単に考えていると肩が動かなくなる?

四十肩・五十肩は歳のせいだと放っておくと、関節が硬くなり動きが制限され、さらに関節が固まって拘縮肩(こうしゅくがた)になってしまうことも。そうなると、腕が上げにくくなって日常生活に支障をきたす可能性もあります。

 

4.対策

肩の筋肉を鍛えよう!

急性期には安静にしている必要がありますが、鋭い痛みが消え慢性期に移行したら、肩を動かして拘縮を防ぎましょう。
「五十肩改善トレーニング」をご紹介しますので、初めはステップ1から練習して、症状が改善してきたら徐々に上のステップへ進みましょう。

 

[Step1]
仰向けに寝た状態で、棒(ゴルフクラブ、傘、モップの柄など)を持ちます。肩幅より広めに腕を下げた状態で棒を握り、痛みのない腕で誘導するように棒を上がるところまであげ、ゆっくりと戻します。10回繰り返しましょう。

[Step2]
イスに座り、脇をしめて腕を90度に曲げて棒を持ち、痛みのない腕で押しながら腕を左右に動かします。左右10回ずつ繰り返しましょう。

[Step3]
背中越しに両手でタオルを握り、痛みのない腕でタオルを上へゆっくり引っ張ります。最低5回繰り返しましょう。

 

簡単温熱療法で痛みを緩和

赤くはれ上がったり、熱をもったりといった炎症反応がみられる場合は、痛みが引くまでは氷のうや冷シップで患部を冷やしましょう。その後炎症が引いて慢性期に移行したら、患部を温めて筋肉や靭帯を柔軟に動かしやすくします。カイロなどがない場合は、家にあるタオルを濡らして、レンジで温めて使うと良いでしょう。

 

 

川上 正也

この記事の監修

川上 正也

北里大学医学部名誉教授・日本細菌学会名誉会員・日本分子生物学会会員・元日本学術会議微生物研究連絡委員会(幹事)・元日本医師会生命倫理懇談会委員・元厚生省遺伝子治療に関する特別委員会委員・元国際微生物学連合日本代表連絡委員。

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