聖マリアンナ医科大学 特任教授
井上 肇（いのうえ はじめ）
みなさんは何時ごろにサプリメントを飲んでいますか？
食後や夜寝る前という人が多いようですが、その飲み方は効果的なのでしょうか？
今回は、より有効なサプリメントの摂取のタイミングについてレポートしましょう！
サプリメントは薬ではないので、厳密には摂取する時間は明記されていません。ですが、より効率よく吸収させるには、サプリメントの特徴を知って、飲むタイミングを考えるのがお勧めです。夜飲むと、種類によっては睡眠を妨げてしまったりするものもあるので、大まかに飲みどきをリストアップしてみましょう。
ビタミン系サプリメントは、神経活動をサポートする補酵素です。ですから、夜摂取すると頭が冴えてしまったり、気持ちが高ぶってしまうことがあるかもしれません。これから活動を始めるという朝摂取するのがお勧めです。
逆に夜摂取すべきなのは、コラーゲンです。肌は夜作られるという言葉通り、夜摂取することで効率よく働く可能性が高まります。
サプリメントの特性を見極めると使うタイミングがわかるはずです。例えば、スタミナがなくなって元気を出したいというタイプのサプリメントは夜飲むと、覚醒させてしまうので眠れなくなってしまうことがあるかもしれません。カフェインなど覚醒させる物質が入っているものは夜よりも昼間がオススメです。ダイエットをサポートするタイプのものは、燃焼系のものは昼間、その他の代謝を助けるものは夜など、使い分けてみるといいでしょう。
また、深酒してしまい、明日は二日酔？と思ったときは、ビタミンB群サプリメントだけで無くカフェインが入っているサプリメントを十分な水とともに摂取すれば、カフェインの利尿効果でアルコールを早く排泄でき翌日かなり変わります。
この記事の監修
聖マリアンナ医科大学 特任教授
日本臨床薬理学会 認定薬剤師／日本臨床薬理学会 指導薬剤師
井上 肇（いのうえ はじめ）
星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了。聖マリアンナ医科大学・形成外科学教室内幹細胞再生医学(アンファー寄附)講座 特任教授及び講座代表。幹細胞を用いた再生医療研究、毛髪再生研究、食育からの生活習慣病の予防医学的研究、アンチエイジング研究を展開している。
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