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ガムを噛めば、若さの泉があふれ出る!?

ガムを噛めば、若さの泉があふれ出る!?

取材でお会いした歯科衛生士さんが「最近、ガムを噛む人が減っている」と嘆いていました。もったいないことです。ガムには、虫歯予防や集中力アップ効果があることは知られていますが、よく噛むことでエイジングケア効果が高まることも、わかってきているのですから。

日本チューインガム協会が、卑弥呼のいた弥生時代の食事を復元し、噛む回数を現代食と比べる調査を行ったそうです。すると、弥生時代に比べ、現代人の噛む回数は6分の1だったという結果に。戦前の食事と比べても、半分以下に減っているそうです。この理由は、食事の欧米化が進み、よく噛まなくても食べられる軟らかい食べ物が多くなったため。アゴは使わなければ当然退化します。現代人の咀嚼機能の衰えは大きな問題。

でも、弥生時代の食生活に戻すのは難しい……。そこで活用したいのがガム! 仕事柄、多くのドクターや医療従事者の方に取材しますが、みなさん、ガムの効用を熱く説いているのです。

【ガムの効果1 消化を助ける】

唾液は消化酵素のひとつ。消化を助けるので胃腸の働きを良くします。唾液はよく噛むことで増えますが、あまり噛まなくてもいい食材がメインになり、時間がなくて早食いせざるを得ない現代人。そこで、東洋医学の先生がオススメするのは食後のガム。噛む回数は、白米41回に対し、ガムは550回(日本チューインガム協会調べ)。これほどガムは噛む効果が高いのです。食後にガムを噛むと、唾液から消化酵素がたっぷりと。食事の咀嚼では足りていなかった消化酵素を、食後のガムで補えるのです。

【ガムの効果2 認知症の予防】

よく噛むと、脳に行く血流量が増えるので、記憶力が高まります。歯科衛生士さんのお話では、脳に対するガムの影響を調べた実験があり、その結果、ガムを噛むことで脳への血流が20~40%増加したことが、すべての被験者に確認されました。血流量が増えると脳機能が発達するので、認知症の予防になると考えられています。

【ガムの効果3 若返り】

唾液の中にはパロチンという唾液腺ホルモンが含まれています。これは若返りホルモンといわれ、老化が顕著に見られる歯や毛髪、生殖器などの機能維持に効果があるといわれています。また、婦人科のドクターがおっしゃるには、パロチンは女性ホルモンのエストロゲンを活性化させるとのこと。エストロゲンはコラーゲンやエラスチンを増やす作用があるので、肌にハリをもたらします。

【ガムの効果4 噛みグセを治す】

「食事をしていると、どうしても右ばかり使って噛んでしまう」など、噛みグセがある方も多いと思います。噛みグセがあると、使っている筋肉も不均等になり、左右の顔バランスが崩れがち。歯科衛生士さん曰く、噛みグセを治すのにもガムは有効。食事のときに噛みグセを治そうと、気をつけながら食べても美味しくないですよね。1日1回でもガムを使い、いつもは噛まないほうの歯で噛んでみてください。これで筋肉をリセット。ポイントは、口をなるべく大きく動かし、しっかり噛むことです。

【ガムの効果5 バストアップ】

ガムを噛んでいるときは、飲み込まないように舌を上手に動かしているのです。ですから、舌を支えている首もとの筋肉を使うことに。たるみやすい首のエクササイズにもなりますね。また、形成外科のドクターが教えてくれたのですが、ガムを噛むとバストアップにもなる、とのこと。噛むことで、首とつながっている大胸筋まで鍛えることになるからです♪

ガムの効用

ガムには、こんなにたくさんのエイジングケア効果があったのです。私も。原稿書きで頭がボーっとしてきたときにガムを噛んでいます。それで気分がシャキッとするのは、脳の血流量が増えたからなんですね。ガムによる咀嚼は、仕事や家事をしながら気軽にできる運動。毎日続けて健康的な若さを保ちましょう!

※顎関節症の方や、歯の治療中で「ガムやキャラメルは食べないで」といわれている方はお控えください。

美容ジャーナリスト 藤田麻弥

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

【プロフィール】
雑誌やWebにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。

【最近のハマりもの!】
最近、時間栄養学が認知されつつありますね。その理論に従い、深夜まで仕事をすることの多い生活ですが、夜9時以降、食べ物を口にするのを控えています。体内で脂肪合成を促すタンパク質 BMAL1の働きが、最も活発になるのは夜10時から深夜2時頃。同じカロリーの食事でも、朝よりも夜のほうが、熱消費量が4分の1になってしまうからです。

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