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2013.03.12
足のむくみを放っておくと、静脈の病気になってしまうかも!?

PC作業で座りっぱなしでいることの多い現代人。ほとんどの人が足のむくみを経験しています。かくいう私もそのひとり。夕方になると、足がパンパンになってしまいます。むくみを解消しようと、リンパマッサージを受けても、どうも効果は今ひとつ……。

そんなある日、エスエス製薬主催『見過ごされてきた“血管性むくみ”と、西洋ハーブ医薬品』プレスセミナーのお誘いが。足のむくみってリンパ液じゃないの? と思いながら聴講したところ、むくみの後ろには静脈の病気が隠されているのかも!? という内容にビックリ! セミナーの講師は、お茶の水血管外科クリニック 院長 広川雅之(ひろかわ・まさゆき)先生です。

 

 

「多少のむくみは大したことない、と思われがち。しかし、慢性的な足のむくみを放置しておくと、慢性静脈不全と呼ばれる静脈の病気になってしまう場合があるのです。この病気は、一般人口の40~50%に認められ、そのうち5%くらいが皮膚潰瘍まで進行することも。慢性静脈不全の主な症状は、むくみ、痛み、足のだるさ・重さ、熱感、かゆみ、こむら返り、静脈瘤、皮膚の変化です」(広川先生)

 

 

私たち人間の心臓は、1日およそ10万回拍動し、全身に血液を送り届けるポンプの役割をしています。その働きで足の先まで届けられた血液は、今度はふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たし、重力に逆らって血液を心臓に向かって循環。そのため、ふくらはぎは『第二の心臓』と呼ばれているのです。しかし、この循環がスムーズにいかなくなると、血液にかかる重力により、静脈内の圧が高まることに。その圧力によって静脈から血漿成分が漏れ出して、細胞と細胞の間に溜まってしまう。それが足のむくみなのです。

 

(静脈瘤の症例写真提供/エスエス製薬)

 

「一般的に、毛細血管から細胞間質へ毎日約20ℓの水分を供給しているといわれています。そのうち、約80~90%が再び毛細血管に静脈血として再取り込みされ、残りの約10~20%がリンパ管にリンパ液として再取り込み。私たちは、よく『むくみの改善=リンパ液の流れをよくすること』と考えがちですが、老廃物を含む水分を回収し、心臓へ戻すルートは、静脈系につながっているのです」(広川先生)

 

なるほど! だからリンパマッサージでは、足のむくみを根本的に解消できなかったのですね。最近では、静脈瘤のレーザー手術が保険適応になったことから、静脈瘤治療への関心が高まっています。しかし、静脈瘤など症状が重症化する前に、足を動かし、ふくらはぎにある筋ポンプ(第二の心臓)を働かせ、下肢静脈の血流をよくすることが大切。特に、足首を動かすと効果的だといわれています。

 

【基本のふくらはぎ運動】
スペースがなくても手軽に実行できる、ふくらはぎ運動をご紹介していきましょう。長時間座りっぱなしの時は、最低でも1時間に1回は、ふくらはぎ運動をしてください。

①   立った状態で
足を並行に開いて、まっすぐ立つ。できるだけ、かかとを上げてつま先立ちし、しばらくこの姿勢を保ったあと、かかとを元の位置に戻す。これを数回繰り返す。

 

②   座った状態で
イスに腰かけ、足首を伸ばしたり曲げたりする。次に、足を地面から少し浮かせ、片足ずつ足首を回す。まず一方向に回し、次に逆方向も回す。

 

【エクササイズ】
エクササイズは、自分の体調や体力を考慮し、無理なく実施することが大切。また、自分の体に合う運動については、専門家のアドバイスを受けることをオススメします。スポーツでは、ジョギングや水泳、サイクリングなど、特に足を動かすスポーツがよいとされていますが、より手軽にできる方法をご紹介します。

 

①   ウォーキング
足にフィットした歩きやすい靴を履き、背筋を伸ばし、前を向いてアゴをやや引いて歩く。肩は後ろに引き、胸を張る。歩くときは手を軽く振り、かかとから地面に着地するように。無理に急いで歩くことはせず、自分のペースで歩くように。

 

 

②   足踏み運動
立った姿勢で片足を上げ、太ももが地面と平行になるまで上げてから戻す。これを繰り返す。フラついたり不安定な場合は、手をテーブルや壁などにつきながら行って。

 

 

③   セミ・スクワット
背筋を伸ばして立ち、両足を腰幅に開く。膝を曲げ、イスに座るときのように、背筋を伸ばしたままゆっくり上体を下げる。膝は曲げすぎないように注意し、次に両足をゆっくり戻す。

 

 

④   水中運動
プールの水深が浅いところで、体のバランスをとりながらゆっくり歩く。水中では浮力があるため、陸上よりも下肢にかかる負担が軽減。足や腰への負担が気になる方も比較的取り込みやすい運動だが、歩き方に注意して取り組む必要がある。

 

【日常生活で取り入れたいこと】
忙しい毎日の中、特別な運動をしなくても、足のためにできることはあります。時間をみつけ、常に足を動かすよう意識しましょう。

 

①   姿勢
長い時間座ったり、立ったままの場合は、時々足を動かしたり、姿勢を変えたり、基本のふくらはぎ運動をして。足を組むと血行が悪くなり、足の静脈圧が高まることがあるため、なるべく足は組まないように。また、血行を阻害しないよう、締め付けすぎない、ゆったりとした服を選んで。

 

 

 

②   歩く
仕事や家でも、1時間に1回は歩きまわるようにする。できるだけエレベーターは使わず、階段を使用して。歩きやすい靴を用意し、会社の行き帰りに履いて、通勤に歩きを取り入れる。目的地の1駅手前で下車し、歩くようにして。

 

 

 

③   マッサージ
座っているときや、お風呂に入っているときに、指を使ってふくらはぎをマッサージ。こうすると、ふくらはぎの筋肉に刺激を与えることができる。また、シャワーの水流を利用し、ふくらはぎに刺激を与える方法も。

 

(イラスト提供/エスエス製薬)

 

 

 

これ以外にも、弾性ストッキングを履く、肥満を解消するなどの対処法があるようです。食事制限をして低カロリー状態になっている人は、代謝が落ちて、冷えやむくみを悪化させている場合も。主食・主菜・副菜を基本に、様々な食品を組み合わせ、1日3食規則正しく食べて代謝を上げましょう。その際、食塩や脂肪は控えめにし、野菜や果物でビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかり摂って。

特に、食塩(ナトリウム)を摂り過ぎると、体の中に余分な水分を溜め込むので、むくみがちに。ナトリウムを排泄する効果が高いのはカリウム。昆布、ワカメ、とろろ昆布、抹茶(粉)、パセリ、アボカドに多く含まれているので、意識して摂りたいですね(カリウム含有量は、からだエイジング調べ)。

また、エスエス製薬では、足のむくみを改善する赤ブドウ葉乾燥エキスを配合した西洋ハーブ医薬品“アンチスタックス”を発売する予定(発売日未定)。継続服用で改善率81%(12週間の継続服用の結果)だとか!

セミナー後、私も足のむくみを解消すべく、仕事の合間にふくらはぎ運動をしたり、エレベーターを使わず階段を使用する生活を実践しております。これでかなりむくみが軽減♪ 特別な運動をしなくても、毎日の積み重ねが大切なのだなぁ~と、つくづく実感しました。

【静脈還流障害・慢性静脈不全について】
静脈還流障害WEB(Supported by エスエス製薬)

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

【プロフィール】
雑誌やWebにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。

【最近のハマりもの!】
糖尿病の方は、糖分を控える生活の反動からか、甘味に敏感になる、とドクターがおっしゃっていました。だからなのか、人工甘味料では舌が満足しにくいようです。私も、質のいい天然の糖分を、少量だけ摂って味わうよう食生活に変えました。中でも、血糖値が急上昇せず、風味のいいメープルシロップの自然な甘さにハマっています。



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