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Q. 肌の手入れ

今年22歳になる者です。肌の手入れについてお聞きしたいです。私は普段メイクはまったくせず、スッピンで過ごしています。春~夏や、冬で長時間陽に当たることのある日は日焼け止めクリームを使用しますが、洗顔後など化粧水を使うことがほぼありません。特に手入れをしていなくても、頬等の肌は綺麗な状態だと家族や友人には言ってもらえますし、とくに乾燥している、突っ張っているといったこともありません。化粧水は使用するべきでしょうか。若いうちから化粧水を使用すると自分で肌の水分を保つ力が失われるという話と、今のうちから使わないと歳をとった時にひどい状態になるという話を聞きますが、どちらが正しいのでしょうか。

美容

女性 | 20代

A. 医師の回答

肌の手入れに関わる意見はとても多くみられます。しかし大別すれば2つに簡単に分類されます。要するに『しっかり手をかけなさい。』と『放っとくのが一番』です。

スッピンの意味と、スキンケアとは一寸意味合いが違うので、ここは間違えないでおきましょう。メイクをされない方は沢山いらっしゃいます。有名な女優さんでも、仕事の時はやむを得ずメイクはするけれど、普段は全くスッピンでお過ごしになる。と言う方は多いですし、公言されている女優さんも居るくらいです。ではそう言う方が、スキンケアはされていないかと言えば、それは別問題でしょう。

「さくらもち」さんは、スキンケアもしていないと言う事ですが、もしも肌に違和感が無ければ、それはそれで皮脂の分泌バランスや不感蒸泄等の表皮の新陳代謝がとてもバランスが保たれている事により、最適の環境にあるからと判断されます。恐らく、食生活もバランスが良く、体調管理もしっかりとされており、洗顔方法もとても上手なのではと拝察致します。何もしていないと述べられておりますが、UVクリーム等を必要に応じ用いられている訳ですから、充分肌には気を使っていると判断出来ます。個人的にはこまめな、しっかりとした洗顔で、汚れをしっかり落とし、肌を清潔に保って(後は自己修復力に委ねる)いれば、それほどその後のスキンケアに気を使う必要は無いと考えています。

ご質問の内容ですが、若いうちから化粧水を使用すると自分で肌の水分を保つ力が失われる

については、根拠は全くありません。ご存知の様に真皮層の結合組織(コラーゲンやヒアルロン酸)が水分を保持し、この水分は基本的には体液から供給されています。水分を保つ力は、これらの結合組織によってある程度決定されますから、結合組織が減少すれば当然肌の水分保持力は低下しますが、加齢に伴う現象であって、化粧水の使い過ぎが結合組織の退化を促進すると言う事はあり得ません。

今のうちから使わないと歳をとった時にひどい状態になる

これも根拠はありません。一種の強迫観念的なこともあるかも知れませんが(笑)。この論理だと、鉢植えの草花で、外から水をあげないと(化粧水しないと)水が不足して(肌が)枯れてしまうような状況を意味してます。これでは、肌が、空気中の水分を吸って生命を維持するエアープランツみたいです。

どちらが正しいかとは言えません。ただ、肌に違和感を感じたとき、明らかに過酷な環境に曝された時(例えば、寒風吹きすさぶ場所に長時間、PM2.5を含めた砂やホコリの舞い上がる強風の環境に長時間)の様な場合には、肌の角質層は確実に損傷されています。この様な時にしっかりとした洗顔で汚染を洗い流して、化粧水を含めた軽いスキンケアは必要と思われます。

今の「さくらもち」さんは、誰もが羨む最高の美を手に入れていると言えます。肌の御手入れに気を使わない事は構わないですが、日常生活でその日に肌が曝された環境と毎日の肌の状態に気を配る事を忘れないで下さい。そうすれば、今の状態を長く維持出来ると思います。

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