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Q. 口角炎の治療

口角をどれだけ保湿しても家の中なら大丈夫だけど外出してふと鏡見たら粉吹いてたり、化粧したらすぐ粉が吹きます。それが嫌でその皮を剥いてしまって黒ずんでしまいました。どうしたら治りますか?

美容

女性 | 20代

A. 医師の回答

口角は、最も目立つ場所ですから、一度気になるとずっと気になってしまうものですよね。ご質問の文面からだけでは、どの程度皮膚が剥離(粉ふき)しているのか、亀裂が出来て痛みを伴っているのか分かりかねますが、口角炎を発症していると推察してお話します。

口角炎は色々な原因で発症します。基本的に慢性的な刺激が皮膚に加わると、色素沈着を引き起こす事を知っておきましょう。例えばアトピー性皮膚炎等の場合は、アレルギー性の皮膚の炎症性刺激が継続(慢性化)する事で、その部分が黒ずんでくる事がよく認められます。口角の角質の剥離(粉ふき)が嫌で、人為的にむしり取り続けると、それが慢性的な刺激となって色素沈着が起こる事は考えられます。

ところで、みぃさんは、胃腸に何か不調がありませんか?また、偏食気味ではないでしょうか?胃腸に不調があるようであれば、まずは消化器の治療を優先して下さい。内臓の病気は皮膚に現れることが多いです。同時にビタミンの欠乏は、口角炎の大きな原因になります。特にビタミンB2の不足は口角炎を誘発しますので、食生活を確り振り返ってみて下さい。ビタミンB2の多い食品は、豚や牛のレバー、焼きのり、干ししいたけ、アーモンド等です。偏食など思い当たる事があれば、食生活の改善や、ビタミンB2を含有しているサプリメント、ビタミン剤をしばらく服用してみて下さい。症状にもよりますが、ビタミンB2の欠乏に由来するものであれば、口角炎の症状が軽快すると共に、Tゾーンの脂の浮き出し、顔面の皮脂の分泌も減少して、化粧のりも改善されると思います。ビタミンB2は水溶性のビタミンですので、過剰に摂取しても尿中に排泄される為、蓄積などによる副作用が起こる事はほとんど無く、摂取量に神経質になる必要はありません。ただし、黄色いビタミンですので、尿がいつもより黄色くなるので、その点は理解しておいて下さい。

ご懸念されている皮膚の黒ずみは、即効的な治療法はありませんが、口角炎の原因を解消すれば、時間の経過に伴って、黒ずみは自然に消退していきます。

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