HOME > からだのお悩み > 絶対に傷跡を残さない!タイプ別のケア法

- 全身 ビジネスボディ美容

絶対に傷跡を残さない!タイプ別のケア法

絶対に傷跡を残さない!タイプ別のケア法

1.症状

傷跡は『赤い傷跡』『黒い傷跡』『白い傷跡』に分かれる

傷跡には、大きく分けて3タイプあります。それは『赤い傷跡』『黒い傷跡』『白い傷跡』。

赤い傷跡で代表的なのは、出産の帝王切開や腹部、胸部の手術後の傷跡。1本の線状だった傷跡が、赤く盛り上がることが多いようです。他に、肩や腕(BCGの注射跡)の傷跡、ピアスを開けた耳、ニキビ跡でも、体質的に赤く盛り上がる人もいます。傷跡が赤く見えるのは、ずっと炎症が起こっているから。そのために、かゆみや痛みが起きると考えられています。これらの症状を、ケロイドとか肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)といいます。

黒い傷跡は、擦り傷などの浅い場合でも、治るまでに時間がかかったり、紫外線に当たってしまうと起こります。白い傷跡は、深い傷が原因で、皮膚が再生せず、線維に置き換わってしまう現象。

続きを読む

 

2.原因

傷跡が残るか否かは、6時間が勝負!

傷のゴールデンタイム(6時間以内)を過ぎて治療すると、傷跡が残りやすくなります。

また、赤い傷跡は体質や、関節など動かす場所に起こる傾向が。手術の傷跡が赤く盛り上がる人もいます。救急外来での担当が、皮膚の真皮と皮下の縫合に精通している形成外科医なら理想ですが、専門外の医師が縫合すると、赤い傷跡になることも。

黒い傷跡は、長く続く炎症により、傷口周辺のメラノサイト(メラニン色素をつくる細胞)が活性化してメラニン色素を過剰につくり、黒く見えるのです。

 

白い傷跡は、正常なメラノサイトがいる皮膚が再生せずに、線維に置き換わってしまうほどの深い傷や幅広い傷が原因。メラニン色素が少なくなるので、傷の部分だけ、白抜けしたような状態になります。蚊に刺され、かゆくて何度も掻きむしると、傷は深くなります。すると、メラノサイトがダメージを受け、白い傷跡になりやすいので、夏場は注意が必要ですね。

 

 

3.放っておくと…

赤い傷跡は、高齢になると自然に目立たなくなることも

 

赤く盛り上がった傷跡、いわゆるケロイドや肥厚性瘢痕は、痛かゆく、ボリボリとかいてしまうと、余計に悪化します。しかし、赤い傷跡は、皮膚がたるむ高齢になると自然に目立たなくなることも。黒い傷跡は、年齢に関係なく、無防備に紫外線を浴び続けると、ますますメラニンがつくられて黒くなります。白い傷跡は、メラノサイトが破壊されているので、何年たっても白いまま。

 

4.対策

傷ついたらどうする!? 病院に行く前にやるべき処置法

火傷はとにかく冷やすこと。ビニール袋に“氷と少量の水”を入れ、それをタオルに包んで冷やしましょう。氷の代わりに、保冷剤をタオルに包んでも大丈夫です。

夏の怪我といえば、海水浴でクラゲに刺されること。クラゲの毒は、種類によって対処法は違いますが、どのクラゲの場合でも共通しているのが、患部を擦らないこと。まだ刺胞がくっついていると、擦ってさらにひどくなるケースがあるので。刺胞がついていたら、焦らずにペリペリと剥がしましょう。次に、“海水で”よく洗い流してください。水道水などの真水は、浸透圧の影響で刺胞が刺激され、さらに毒針を出すかもしれないので。

また、夏のビーチを裸足で歩き、ガラスの破片で怪我をする人がよくいます。包丁やナイフ、ガラスなどで切った直線的な傷は“水道水などの流水で”傷口を洗ってください。これで、細菌による汚染と感染を防止。浅い傷の場合は、滅菌ガーゼを傷跡に当て、軽く押させて止血を。軽い出血なら、2~3分で止まるでしょう。深い傷なら、滅菌ガーゼを傷口に強く当てて止血。傷口は心臓より高く上げて、病院に行ってください。

蚊に刺された場合は、とにかくかかないこと。刺された部分を“水や氷で”冷やすと、痒みを鎮静することができます。

 

「病院に行ったほういいのかな?」の相談は、各地の救急相談センターへ

傷のゴールデンタイムを守るべく、深夜に救急外来を受診する場合、傷の専門医である形成外科医が当直している病院を探すのがベスト。ざっくり縫合されてしまうと赤い傷跡になりやすいからです。希望する専門医がいる病院を教えてくれるのは救急相談センター。各地にあるので問い合わせてみましょう。

ちなみに東京都の場合、東京消防庁救急相談センターの電話番号は、短縮ダイヤル『♯7119』。「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」などの相談に、24時間年中無休で対応しています。

 

出来てしまった赤い傷跡は、副腎皮質ホルモン剤で鎮静

 

赤い傷跡のかゆみや痛みが続く場合は、形成外科医に診てもらいましょう。稀にケロイドや肥厚性瘢痕になっている場合もありますから。痛かゆさは、冷やしたり、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の軟膏や注射、シリコーンテープやシリコーンジェルシートを貼ると鎮静することがあります。副腎皮質ホルモン剤の作用は、炎症の軽減。それにより、火傷や手術跡、ニキビ跡など、皮膚の赤い盛り上がりを改善します。ケロイドや肥厚性瘢痕になっている場合は、ケロイド外来や傷あと外来などがある、大きな病院の形成外科に相談しましょう。今ではいろいろな治療法があり、治療できる場合がほとんどです。

黒い傷跡は、UVカットを徹底してください。特に夏場はこまめに塗り直して。紫外線に気をつける生活を続けていれば、黒っぽさの改善は期待できます。

虫刺されなどによる小さな白い傷跡は、さほど気にする必要はないでしょう。ただ、面積が広くて目立つ場合は、手術で目立たなくすることはできます。

 

 

 

 

 

治療で傷跡をキレイにすると、仕事の商談もうまくいく!?

 

男性の場合、目立つ傷跡があっても、仕事が忙しくて治療を先延ばしされる人が多いそうです。しかし、形成外科医曰く「ひとたび治療でキレイになると、気持ちが明るくなり、イキイキされる方がたくさんいらっしゃいます。傷跡の治療は、心のエイジングケアにもなりますね」。イキイキとして行動力が増すと、仕事の効率を高めることになるのかも!?

 

 

 

 

この記事の監修
小川令(おがわ れい)

【略歴】 
日本医科大学形成外科准教授。同大学付属病院形成外科 美容外科医局長。医学博士。
日本医科大学大学院形成再建再生医学分野 メカノバイオロジー・メカノセラピー研究室主任研究員を兼務。 マイクロサージャリーを用いた組織再建外科治療や、熱傷やケロイドの治療、皮膚良性・悪性腫瘍などの治療を行っている。2013年から、東京大学形成外科客員講師、AACクリニック銀座『傷あと外来』を担当。

 

 

 


一覧に戻る