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ブーツを履くのがツラい。リンパじゃなかった!? むくみの新事実と4つの対策

ブーツを履くのがツラい。リンパじゃなかった!? むくみの新事実と4つの対策

1.症状

2人に1人は、つらいむくみに悩んでいる

ブーツが本番になるこの季節。朝はすんなり入ったブーツが夕方になるとファスナーが上まで上がらないとか、はいたはいいけど脱げないなんて経験、あるのでは!? また、夕方になると脚が重たくなる、疲れるなど、むくみに伴う症状に悩んでいる女性は約5割もいると言われています。

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2.原因

むくみの原因は、実は、リンパではなく静脈

“むくみ”というと、リンパの滞り、と思っている人が多いはず。

リンパ菅には心臓のようなポンプ機能がないので、リンパ液が重力に伴って、脚に溜まってしまう、というのが定説でした。

ですが、実はリンパが原因でむくんでいる人は全体のごく一部。大半の人は、リンパではなく、“静脈の血流” の滞り。静脈とは全身から心臓に血液が帰ってくる血管のことで、その静脈から細胞の間に、血漿成分(水分)が漏れ出し、むくみとなっているのです。

 

同じ姿勢は、第二の心臓のふくらはぎを活動させない

では、なぜ静脈の血流が滞ってしまうのでしょうか。

それは、重力が大きく関係しています。

心臓から動脈に流れ、全身を巡った血液は、静脈を通して、二酸化炭素や老廃物を回収して、再び心臓へと戻っていきます。ところが、下半身は重力が影響し、心臓に血液を戻すためには大きな力が必要になります。そのサポート役を担っているのが、“ふくらはぎ”です。

歩くなど脚を動かすことで、ふくらはぎの筋肉が収縮することでポンプ的な働きをして、スムーズな静脈の流れを作っているわけです。

 

同じ姿勢で立ったまま、座ったままなどふくらはぎを動かさせないと、静脈の流れは滞り、むくみやすくなってしまうのです。

運動不足、肥満、加齢などはふくらはぎの筋力を低下させるので、むくみの原因になると言われています。

 

3.放っておくと…

自分のむくみをよく観察して病的要因がないかをチェック

“むくみ”というのは、症状を示す言葉なので、そこに病気が隠れていることがあります。

大半の方は心配のないむくみですが、念のため下記でひとつでもチェックが入った人は、内科で診てもらうことをおすすめします。

腎機能や循環器系、甲状腺系のトラブルが隠れているかもしれません。

□ 脚のむくみに、左右差がある

□ 以前はむくまなかったのに、最近急にむくむようになった

□ 手や脚以外がむくむ

また、脚の血管が網目状やくもの巣状に浮き出ている、ボコボコとうねったように血管が浮き出ている、皮膚の色が変色や、潰瘍(かいよう)ができている場合は、下肢静脈瘤の可能性があるので血管外科で診てもらうことをおすすめします。

 

4.対策

誰にでもすぐにできるむくみの予防策を紹介します。

対策1 暇があったら散歩でふくらはぎの筋力アップ!

40歳前後から脚の筋力は低下すると言われています。特に、女性は男性よりも筋力が少ないので要注意。

ちょっと時間があったら、散歩する習慣を。たまにジムで運動するよりもこまめに散歩するほうが、下半身の筋力アップには効果的。下半身を鍛えておくことがむくみ防止の第一歩なのです。

 

対策2 むくんだら、とにかく足首屈伸!

なんだか脚が重たないな、夕方になってむくんできたな、と思ったら、足首を曲げたり伸ばしたりしましょう。

足首はふくらはぎの筋肉と連動しているので、動かすだけでふくらはぎの筋ポンプを働かせることができます。

立っている場合は、爪先立ち⇔かかとつけを交互に。座り姿勢では、図のように足首屈伸をして。1時間ごと15回ずつとか決めてやるとむくみにくくなります。

 

対策3 水分量は関係なし。味が濃いものはNG

水分をたくさん摂るとむくむというのは、医学的根拠はありません。味が濃いもの=塩辛いものを多く摂ると、血液中の塩分濃度が上がり、血管外に水分を溜めこみやすくしてしまいます。むくみが気になる人は、薄味を意識しましょう。

 

対策4 ゴキブリ体操でむくみ解決!

重力の影響で手脚に溜まった水分を逃がす簡単エクササイズを紹介しましょう。

ひとつは「ゴキブリ体操」(下イラスト左)。

名前は少々ヘンですが、効果は抜群です。仰向けに寝て、手足を上に持ち上げて、力を抜いて、リズミカルにブラブラとさせます。むくみや重たい感じがする部分がスッキリするまで数分行うと効果的です。

もうひとつは、「逆自転車こぎ体操」(下イラスト右)です。

あお向けに寝て両脚を持ち上げ、自転車こぎの要領で脚を逆回転させます。

ただし、自分で解消しきれないと思ったら、ひとりで悩まずに心療内科などに相談しましょう。投薬で症状を緩和できる場合もあります。

 

 

この記事の監修
広川雅之(ひろかわ まさゆき)

【略歴】

お茶の水血管外科クリニック院長。東京医科歯科大学血管外科非常勤講師。東京医科歯科大学血管外科を経て、2005年現クリニック院長に。1999年内視鏡的筋膜下穿通枝切離術、2000年日帰りストリッピング手術、2002年血管内レーザー治療など下肢静脈瘤の新しい治療法の研究・開発を行う下肢静脈瘤の名医。
お茶の水血管外科クリニック

 


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