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以前と変わらない酒量なのに、すぐに酔ってしまう

以前と変わらない酒量なのに、すぐに酔ってしまう

1.症状

お酒に強いはずの私が
フ・ツ・カ・ヨ・イ!?

そんなに多くの量のお酒を飲んではいないのに、若い頃よりもずっと早く酔ってしまう。翌日は頭がガンガンと痛み、吐き気や喉の渇きなど一日中ずっと不快感が続く…。

こんな変化を感じたら、それはエイジングに伴って長年の常習的飲酒がたたった肝機能障害かもしれません。 続きを読む

2.原因

アルコールの分解・代謝機能が低下

アルコール自体の毒性はアセトアルデヒドに比べて低いといわれています。二日酔いは、肝臓でアルコールを分解する際にできる有害物質「アセトアルデヒド」が、体内で代謝しきれずに残ってしまうことが主な原因です。また、アルコール代謝時には大量の水分と糖質が消費されることから、脱水と低血糖に伴う頭痛を感じることがあるのです。

空腹時にいきなりお酒を飲んだり、ビタミン類やたんぱく質が不足した状態もNG! アルコールが肝臓に与える障害を助長してしまいます。加齢により代謝機能が落ちると、肝臓での分解機能が低下してしまうため、以前よりも酔いやすく、二日酔いになりやすくなるのです。

 

3.放っておくと・・・

飲みすぎは万病のもと!

アルコールと聞くと、脂肪肝や肝硬変のような肝臓に関する病気をイメージする人が多いかと思いますが、飲みすぎは、実は肝臓だけでなく、ほとんどすべての臓器に障害をもたらします。お酒を飲む量が多ければ多いほど、病気発症のリスクは高まりますから、自分の体質や体調、年齢に合った量を把握して、くれぐれも飲みすぎないように気をつけましょう。一般的に、お酒に含まれているエチルアルコールで換算して、一生涯に700~1000kg程度飲酒するとアルコール性肝硬変に至るとされています。

 

常習的大量飲酒が引き起こす病気の一例

●脳:アルコール依存症
●口腔・咽頭:口腔/ 咽頭がん
●食道:食道炎 / 食道がん
●肝臓:脂肪肝 / アルコール性肝炎 / アルコール性肝硬変
●心血管系:高血圧 / 不整脈
●胃:胃潰瘍 / 胃がん
●小腸:吸収障害 / 小腸炎
●生殖器:卵巣機能不全 / インポテンツ
●大腸:下痢 / 痔 / 大腸がん

 

4.対策

水とカイロで二日酔い対策!

アルコールが最終的に二酸化炭素と水まで分解されるのには、大量の水が使われます。また、ビールなどは利尿作用がありますから、体内の水分がどんどん体外に流れ出て行ってしまいます。すると、体が脱水症状を起こして、翌朝からひどい頭痛におそわれます。加齢に伴い、身体は脱水傾向になりやすいので、お酒を飲んだ就寝前には、必ずコップ1〜2杯の水やスポーツドリンクを摂取しましょう。この事だけで、就寝中の心血管・脳血管障害を引き起こすリスクが低下する事がしっかり研究されています。

また、お酒は末梢血管を拡張し、体温を低下させます。重症の場合、低体温症で生命に関わることもあります。一見皮膚が赤くて、ポカポカしているようでも、低体温を導きますので保温を忘れずに。

その他、タウリンを多く含む牡蠣やタンパク質を多く含む牛乳などもおススメです。特にアルコールの代謝に不可欠なビタミンB1は、しっかり服用することも忘れずに。
歳だからと諦めずに、自分の年齢や体質に合った量を知り、いつまでも楽しくお酒と付き合っていきたいものですね。

 

この記事の監修
井上 肇(いのうえ はじめ)

【略歴】
聖マリアンナ医科大学准教授、日本抗加齢医学会評議員、日本再生医療学会評議員、薬剤師・薬学博士・医学博士、星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了
聖マリアンナ医科大学形成外科学教室助手、講師を経て、現在、同教室准教授ならびに幹細胞再生治療学(ANGFA(株)寄附)講座代表を兼務。

 

 

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