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たくさん寝たのに寝た気がしない・・・・

たくさん寝たのに寝た気がしない・・・・

井上 肇

聖マリアンナ医科大学 特任教授

井上 肇(いのうえ はじめ)

症状
体内時計も老化する?

夜中に目が覚めることが増えた。朝起きても疲れやだるさが残っている。最近「熟睡」といえる状態がないなど、質の良い睡眠がとれなくなってきたら、睡眠ホルモン「メラトニン」が減ってきている可能性があります。

原因
眠りを誘うホルモン「メラトニン」

私たちの睡眠は、睡眠誘発ホルモン「メラトニン」の働きによって管理されています。メラトニンは、日中に作られ、夕方以降暗くなってくると分泌されます。メラトニンが分泌されると、脈拍、体温、血圧が低下して眠たくなります。メラトニンは、睡眠と覚醒のリズムを上手に調整して脳と体を休ませているのです。

しかし、10歳前後をピークにメラトニンの分泌量は減少し始めます。10歳のころ約10時間ある平均睡眠時間は、50歳以上では6時間以下に減少し、熟睡とよばれる深い眠りも得られにくくなると言われています。最近早起きになった、夜中に何度も目が覚めるようになった、という人は、メラトニンの分泌が減って深い眠りにつけないでいるのかもしれません。

眠りを誘うホルモン「メラトニン」

放っておくと…
放っておいても問題なし!

メラトニンの減少が正常な範囲であれば、健康に大きな影響を与える事は少ないので放っておいても問題はありません。しかし、慢性的な寝不足状態で脳が十分に休息できず、常に疲労感を感じるようなら、睡眠改善のためのケアをしてあげましょう。

対策

朝起きたら太陽の光を浴びよう

夜なかなか眠たくならないという人は、朝起きたらすぐに太陽の光を浴びるようにしましょう。人間の体は、太陽光の様な強い光を浴びるとメラトニンが作られ始めて、夜の睡眠の準備をします。朝布団からでたら、まずカーテンを開けて外の景色を眺める。そんな習慣を身につければ、子供の頃のような「熟睡」も夢じゃないかも。

寝る一時間前の入浴が効果的!

さらに、もっと深い眠りにつくためのコツは、寝る1時間ほど前に体を温めておくことです。私たちの体は、眠りにつく時に体温が下がります。その際、体が温まっている状態からいっきに体温が下がる程、眠りにつくスピードも速く、深い眠りに入る事ができるのです。

深部体温を上げる最適の方法は、温かいお風呂。38度~41度のぬるめのお湯につかりましょう。その際、ラベンダーのアロマオイルを1~2滴バスタブに滴下してあげるとさらに効果的。ただし、42度以上の熱いお湯だと、反対に目が覚めてしまうので要注意。

井上 肇

この記事の監修

聖マリアンナ医科大学 特任教授

日本臨床薬理学会 認定薬剤師/日本臨床薬理学会 指導薬剤師

井上 肇(いのうえ はじめ)

星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了。聖マリアンナ医科大学・形成外科学教室内幹細胞再生医学(アンファー寄附)講座 特任教授及び講座代表。幹細胞を用いた再生医療研究、毛髪再生研究、食育からの生活習慣病の予防医学的研究、アンチエイジング研究を展開している。

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