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男だけの話じゃない。「体臭」は誰にでもある

男だけの話じゃない。「体臭」は誰にでもある

藤村 岳

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藤村 岳

とある調査によると、日本人の9割以上に体臭があるという事実が判明しています。少し前までは「日本人は体臭がない」と思っていた人も多く、意外な印象を受ける人もいるかもしれませんね。しかし、食生活やライフスタイルの変化に伴って、その事情も変わってきつつあるのです。

たとえば、昨今のパクチーブームに見られるように、香りの強い食べ物も好まれるになりました。エスニック料理では、各種のスパイスを駆使してその独特の風味を醸し出します。また、肉好きを公言する人も増え、さらには“ケトジェニックダイエット”のように、すすんで肉食中心にしている人たちもいます。もちろん、それらが悪いと言っているのではありません。しかし、そのような変化は、体臭を強くする一因となっているということも知っておきましょう。

加齢臭は女性にもあると知るべし

2000年の加齢臭の原因物質である“ノネナール”の発見は、世の中に衝撃を与えたものでした。それまでは比喩として「あいつはオヤジ臭いなぁ」などと言われていただけでしたが、中年以降に特有のニオイの元が発見されてしまい、実際に“オヤジ臭さ”が存在するのだと知られてしまったわけです。

しかし、そのおかげで、自分のニオイに対する意識も高まり、対策グッズも増えました。その後も主に20代の男性に特有な“ペラルゴン酸”や、30〜40代に多く見られる“ジアセチル”などのさまざまなニオイの元が発見され、今ではデオドラントコスメは一大分野となり、急成長を遂げています。

そして、最近では、不用意に悪臭を振りまくことは、“スメルハラスメント”とまで言われ、嫌がらせの一種となっています。ただし気をつけてほしいのは、ニオイというとつい、男性ばかりが加害者としてやり玉に挙げられがち。ですが、女性も同じくニオイを発しているという点です。

前述したノネナールは、皮脂に含まれる脂肪酸の一種が、皮膚の常在菌によって生成される物質。皮脂の分泌に大きく関わっているので、女性より男性の方がニオイが強くなるのは否めません。だからこそ、“加齢臭=男性”とされがちですが、それは間違い。男性に比べると女性も量は少ないですが、皮脂を分泌しているわけですから、無縁ではありません。

皮脂の分泌は男性ホルモンと関わっており、女性ホルモンが少なくなる閉経後の女性は加齢臭が強くなります。男性のものと決めつけず、女性もまた自分自身の問題として真摯に受け止めましょう。また、女性の化粧品や香水もまた、スメルハラスメントの原因になっていることも、心に留めておくべき。自分ではよい香りと思っていても、人によっては不快です。思い込みを排除して、省みる機会を持って欲しいものです。

 

スメハラをしないためにできる4つのこと

着るものはもちろん、タオル、寝具も清潔に

体臭の原因は、大きく2つあり、汗と皮脂です。ほとんどの汗は出たときは無臭ですが、皮脂と同じで常在菌に分解されてニオイを放ちます。体だけではなく、衣服やシーツ、布製のソファなどにもニオイは転写されるので、自身も生活環境も常に清潔にしておくことが大切です。

 

入浴&保湿ケア

となると、汗や皮脂は分解される前にできるだけ早く取り除くことが必要で、きちんと入浴して洗い流しましょう。ここまでは多くの人がやっているのですが、男性で欠けているとしたら、洗った後の保湿。洗いっぱなしでは、肌が乾燥して荒れてしまい、かえって皮脂の分泌を招くのです。ゴシゴシこすったりせず、優しく流して、そして顔も体もきちんと保湿をすること。これが一見、遠回りなようですが、ニオイ対策になるのです。

 

ストレスもニオイと関係アリ?

次に、ストレスをコントロールすることも大事。ニオイとストレスは関係ないようですが、実は大きく関わっています。ストレスが増えると、活性酸素が増えて免疫が落ち、そして過酸化脂質も増えます。これらは巡り巡って、体臭にも影響があるというわけ。活性酸素というと、紫外線を浴びても発生しますから、日常から光対策もしなくてはいけませんね。

 

飲酒や喫煙、これは当たり前ですね。

また、過度の飲酒や喫煙などもニオイの原因。特に喫煙は、これまた活性酸素を発生させますし、それ自体も不快なニオイをまき散らします。吸う本人だけではなく、副流煙による周りの人への健康被害を考えるとやめるべき生活習慣の筆頭に挙げられるでしょう。

清潔にして肌を保湿で整え、ストレスや紫外線と上手につき合うことが、スメハラ対策には大切なのです。

藤村 岳

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