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のどがイガイガしてる? 花粉症と食べ物の組み合わせで起こるアレルギーに要注意

のどがイガイガしてる? 花粉症と食べ物の組み合わせで起こるアレルギーに要注意

井上 肇

聖マリアンナ医科大学 特任教授

井上 肇(いのうえ はじめ)

今年の花粉飛散量は、地域により例年並みか例年以下。にも関わらず、「今年はいつもより辛いなぁ」と感じているあなた。もしかしたら、自分で花粉症の症状を悪化させているかもしれません。

いつもの食事が花粉症の引き金になっていた!?日常で気をつけたいNG食材3つ

① ヒスチジン(必須アミノ酸)

① ヒスチジン(必須アミノ酸)

「食べ合わせで花粉症の症状が増悪するケースは、実はたくさんあります」と話すのは、井上肇・聖マリアンナ医科大学 特任教授。「花粉シーズンに避けるべきものとして、まず覚えておきたいのは、ヒスチジンというアミノ酸を多く含む食材です。体内での代謝によりヒスタミンという物質を合成し、これが鼻水、涙、痒み、ノドの痛みといった炎症を引き起こす媒介物質の原料となってしまいます」。

具体的にヒスチジンを多く含む主な食材として挙げられるのは、青魚、鶏肉、ハム、チェダーチーズといった動物性のタンパク質。「ただし、ヒスチジンは体にとって必須の栄養素であることもお忘れなく。“わかっていて食べる”のと、“わからないで食べない”のとでは違いますから、知識として是非、覚えておきましょう。

たとえば、トマトにもヒスチジンが含まれているからダメという人がいますが、基本的にたくさんの量を食べる物ではありませんよね。主食並みに食べるというなら話は別ですが、それほど心配しなくても大丈夫です」。

また、妊娠中に初めて花粉症を発症した、という話を耳にすることがありますが、これも実はヒスタミンの仕業なのだとか。胎盤からはこのヒスタミンがいっぱい出ているため、過剰分泌となり花粉症につながるケースがあるそうです。

② 体を温めるもの(不飽和脂肪酸、香辛料、アルコール)

② 体を温めるもの(不飽和脂肪酸、香辛料、アルコール)

「アラキドン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸、つまり油っぽいものはNG。さらに花粉症シーズン中は、唐辛子や胡椒といった刺激性のある香辛料も控えましょう。体が温まって毛細血管が広がり、体熱を放散しようとするときに症状がひどくなるからです。同様の理由で、アルコールも禁忌となります」。

③アレルギー発症履歴のある食材

③アレルギー発症履歴のある食材

今や3人に1人がなんらかの症状で悩んでいるともいわれるアレルギー。「花粉症を疑ってアレルギー検査を受けてみたら、複数のアレルギーを持っていることが判明した、といったケースが近年かなり多くなっています。過去に何らかの食材でアレルギーを起こした経験のある人は、花粉症シーズン中はとりわけ免疫が過剰反応を起こす可能性があるので、その食材も避けるようにしましょう」。

 

こんなところにも落とし穴…! 生活習慣も見直して

こんなところにも落とし穴…! 生活習慣も見直して

食材以外にもうひとつ、花粉症シーズン中に気をつけたいのは入浴の仕方。髪や体についた花粉を洗い落とすという意味でシャワーは大事ですが、どうやら入浴は避けたほうが良さそうです。「体が温まると鼻の粘膜が充血するなどして、症状がひどくなることがあります。シャワーに関しては、朝も浴びたほうがベター。寝ている間に、空気中の花粉が寝具や髪に落ちてくるため、実は寝起きの朝が一日のうちで最も花粉に曝露(ばくろ)されています」。

 

最後に、花粉症に効く食材もチェック!

最後に、花粉症に効く食材もチェック!
それはずばり、ポリフェノールとヨーグルト。腸内の善玉菌が調整され、アレルギーの症状を引き起こす原因物質を作る悪玉菌を減らす働きがあるからだそう。「ただし薬ではないので、信じすぎるのもよくありません。極端に食べ過ぎたり、あるいは完全に排除したりとストイックになるよりも、食生活そのものに取り込んでしまうくらいの心構えで、バランスのいい食事を摂るように心掛けましょう」。

井上 肇

この記事の監修

聖マリアンナ医科大学 特任教授

日本臨床薬理学会 認定薬剤師/日本臨床薬理学会 指導薬剤師

井上 肇(いのうえ はじめ)

星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了。聖マリアンナ医科大学・形成外科学教室内幹細胞再生医学(アンファー寄附)講座 特任教授及び講座代表。幹細胞を用いた再生医療研究、毛髪再生研究、食育からの生活習慣病の予防医学的研究、アンチエイジング研究を展開している。

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