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男性の敏感肌事情。原因は自分自身にもあった!?

最近、男性でも若い世代を中心に「敏感肌です」と自己申告する人が増えてきました。これ、一体どういうことでしょうか?

敏感肌には2種類ある!?

敏感肌には2種類ある!?

筆者はそこに2つの物理的な側面と心理的な側面があると考えています。まず、ひとつ目は、実際に敏感肌が増えているということ。
アレルギー体質の増加や環境ホルモン、大気汚染物質など環境の変化により、肌が敏感に反応してしまう場合です。以前、お話しした化学物質過敏症なども当てはまりますね。

生活のありとあらゆるところに潜む現代病、「化学物質過敏症」

きっと小さい頃からアトピー性皮膚炎などで悩まれてきた方なら、そのような場合の敏感肌とのつきあい方もご存知でしょう。
しかし、大人になってから急に赤みやかぶれ、かゆみが出るようになったら、どうしていいのかわかりませんよね。でも、今は敏感肌の方のためのコスメがいくつもあります。選ぶコツは、サンプルや初心者用キットなどでまず試してみること。いきなり大容量の現物を購入して肌に合わなかったら、もったいないですから。

それでもなかなか改善しないなら、皮膚科を受診しましょう。何が原因で敏感になっているのかを突きとめてもらえたら、対処の方法も自ずとわかるはずです。

敏感肌と勘違いしている場合も……

敏感肌と勘違いしている場合も……

そして、ふたつ目は男性が自らを敏感肌であると思い込んでいる場合。こちらは少々厄介です。というのも普段の生活や意識に誤りがあり、肌荒れを引き起こしているからです。カウンセリングなどで拝見した男性たちの多くはこの状態でした。

ここからはそんな「敏感肌だ」と信じている勘違い男性の例を見ていきましょう。

ケース1の〝光対策ができていない人〟を見てみます。紫外線をはじめとして、ロングUVA、近赤外線、可視光線のブルーライトなどが肌にさまざまな影響を及ぼすことがわかってきました。光対策を怠ると、老化が促進されるなんてこと聞いたことがあるでしょう? 女性はもちろん男性でも光対策をする・しないは別に、知識として光対策の重要性を認識しているのが今どき望ましいこと。

それなのに無防備に紫外線に当たってしまうと、体内で活性酸素が増え、免疫力の低下も招いてしまいます。一旦、皮膚のバリア機能が壊れてしまうとその時に肌荒れを起こすだけでなく、治りにくくなってしまう。つまり慢性的にトラブル(炎症)が続いてしまうというわけです。

現在、美容業界で話題に上がるのはこうした表面に出てくる炎症よりも、むしろ目に見えない身体の内部炎症です。それをも含めると、かなり多くの人が炎症を抱えていることになります。ここでその話をすると、長くなってしまうので割愛しますが、積極的に防御しないと大変なことに繋がるということは心の片隅にでも覚えておいてください。

男性はシェービングにご用心

男性はシェービングにご用心

そして、ケース2は〝シェービングで肌荒れを起こす人〟です。多くの男性はヒゲを剃りますよね。電動シェーバーやT字カミソリを使っておこなうわけですが、どんなに気をつけていても、ヒゲと一緒に皮膚の最外層の角層をも一緒にはぎ取ってしまうことは避けられません。
剃るたびに強制的にピーリングをしているようなもの。いい方向に転がればよけいな角質がなくてつるりとした肌になりますが、悪い方向に転がるとまだ必要な角層を無理矢理剥がすことになり、傷めてしまう。そこに光対策が十分になされていなければ、肌はより無防備になってしまいますね。

だからこそ、ヒゲ剃りをする前には準備が必要ですし、終わった後に肌を守り、次の日のシェービングをスムーズにするためのスキンケアが必要なのです。
きちんと保湿された肌はとてもなめらかなもの。よく「カミソリ負けをする」と言う男性は、元々の肌の状態が悪いことが多いのです。

肌が荒れて凹凸があるから(電動シェーバーでも、T字カミソリでも)刃に抵抗がかかります。つい、きちんと剃れないから力を入れてしまい、皮膚が切れて出血したり、そこから雑菌が入って炎症を起こしたりするのです。それを「敏感肌だからカミソリ負けをする」と勘違いしている人の何と多いことでしょうか。

男性はシェービングにご用心

このように考えると、ヒゲ剃りとスキンケアは表裏一体。必ずセットでおこなうべきものだとわかりますよね。
男性は女性のようにメイクをしない人がほとんど。メイクというのは、肌にいろいろなものを塗り重ねていく行為です。となると、土台が悪いとすぐに気づくわけです。それを女性たちは「ファンデーションのノリが悪い」と表現します。そこで女性なら肌自体やスキンケアを見直すのですが、男性はヒゲ剃りが上手くいかないと土台が悪いにもかかわらず「カミソリが悪い」と勘違いしてしまいます。

「ちょっとした肌荒れなんて」と高をくくっていけません。肌からのサインはトラブルを伝えてくれている、〝体が発する声〟なのです。不調を感じないこと、それが最も大切なことと認識して健やかな生活を送りたいものですね。

藤村 岳

この記事を書いた人

藤村 岳

男性美容研究家・エッセイスト
編集者を経て独立。シェービングを中心に独自の理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動。テレビ出演の他、講演、コスメ開発やマーケティング等も行う。スパ・エステについても造詣が深い。著書に『一流の男はなぜ爪を手入れするのか?』がある。サイトは、男性美容研究所

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