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アラキドン酸で脳年齢が7.6歳も若返る

加齢とともに物や人の名前をど忘れし、「あれ」とか「あの人」などと言っていませんか?

「そのような状態を“健忘(よくもの忘れすること)”といって、脳の老化の始まりととらえてもいいでしょう」と杏林大学医学部 精神神経科学教室教授の古賀良彦先生はおっしゃいます。

健忘は、男女ともに40代から現れてくることがわかっています。しかし、その原因についての詳細は未だわかっていません。脳の神経細胞間の情報伝達能力の低下が関係して「あれ」や「あの人」現象を引き起こしていると推測されていますが。しかし、このままどんどん脳機能が衰えていくのかと思うと、かなり不安ですね……。

 

そこでオススメなのが、脳の働きを若返らせると最近注目されている『アラキドン酸』。卵やレバー、肉類に多く含まれていて、魚の油に多く含まれる『DHA』や『EPA』と同じ、不飽和脂肪酸の仲間。DHAやEPAがn-3系と呼ばれているのに対し、アラキドン酸はn-6系と呼ばれる不飽和脂肪酸に属しています。その違いは、不飽和脂肪酸の構造の違いによるものですが、両方とも脳の健康維持に欠かせません。

 

アラキドン酸は、脳の神経細胞をはじめとする細胞膜の構成成分のひとつであり、ホルモンの合成原料のひとつ。そして、加齢とともに減少してしまう必須脂肪酸だからです。

 

アラキドン酸を多く含む食品(可食部100g中)は、豚レバーが301mg・牛レバーが166mg・鶏ハツが151mg・豚バラ肉が109mg・鶏もも肉が76mg・卵(卵黄)が431mg。食品でアラキドン酸を摂る場合は、1日200mgの摂取を目安にしましょう。レバーが苦手な人は、牛肉でも摂取できます。その場合、牛肉は1日80gが目安。摂取は少量でも十分です。また、アラキドン酸は酸化しやすいので、抗酸化作用のある緑黄色野菜もたっぷり摂るように心がけてください。

古賀先生は、男性20人に、アラキドン酸を1ヵ月以上摂取してもらい、摂取する前と後で、脳の情報処理の速さを比較実験したそうです。すると、脳年齢が7.6歳若返ったという結果に!

「お肉はなんだか悪者扱いされていますが、牛肉などをきちっとバランスよく摂取することが、脳の情報処理を保つのに必要なことだと思います」(古賀先生)

 

理想的なのは、薄味の和食に、肉や卵料理を1品プラスした食事。そして、朝昼晩と3食きちんと 一定の時間に摂ることが、脳の健康維持には大切なのです。

※食品の画像はイメージです。
適切なアラキドン酸摂取量ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

 

【プロフィール】

女性誌や会員誌、Webにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。

 

【最近のハマリもの!】

暑いので、巨峰の皮を剥き、凍らせて食べています。ポリフェノールを多く含む皮をギュっと搾り、実にふりかけてから冷凍。シャーベットのように美味しくて、抗酸化作用もある夏のオヤツです。

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