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生薬の紅花で体を温め血行促進!

加齢に伴い、血行が悪くなって、冷え症になる方が多いようです。手足が冷たいだけでなく、唇の色まで悪くなってしまうこともありますよね。それは、唇が皮膚と粘膜の中間で薄いため、毛細血管の色が見えやすくなっているから。そのような血行の悪さを改善してくれる生薬のひとつに紅花があります。漢方薬にもよく用いられている生薬です。

紅花でつくられた紅は、水で溶いて口紅として使われていたのを、ご存じかと思います。紅とは、紅花の花弁にわずか1%含まれる赤色色素。江戸時代の文政8年(1825年)、伊勢半本店は良質な紅をつくる紅屋として創業しました。今でも『キスミー』などの化粧品を販売している、世界で2番目に古い化粧品会社なのです。

現在、伝統的な紅を江戸時代から造り続けているのは伊勢半本店だけになってしまったとか。そこで、紅の歴史、文化、伝統の技を後世に残すため設立されたのが『紅ミュージアム』(入館無料)。場所は東京 青山の骨董通り。最先端のショップが立ち並ぶエリアに、日本の伝統的なものを紹介する博物館があるというのは、粋ですね!

紅ミュージアムは、無料で紅を試すことのできるサロンと、紅の歴史や文化を伝える資料室で構成されています。私も早速、紅を塗ってもらうことに♪ 玉虫色の光沢を放つ上質な紅は、水で溶くことにより、瞬時に鮮やかな赤へと変化。水の分量や重ねる回数によって、桃色から深紅まで、和洋問わず、装いに合わせて楽しむことができるのです。また、つける人の唇の色素によって、微妙に発色が違ってくるのも特徴。

紅花に血行促進効果があるためか、使い続けると、素の唇の色がキレイになるというメリットがあるそうです。女性だけでなく、高齢の男性も薄く紅を使用することで、違和感なく健康的に見えるようになるとのこと。素敵なエイジングケアですね。紅は、乾くとカップなどに色移りしにくくなるので、元祖“落ちない口紅”って感じでしょうか?

館内では、紅ミュージアム特性のべにばな茶も販売。私も試飲しましたが、とても香ばしくて、美味しくいただきました。べにばな茶も、飲み続けることで体を温め、血行を促進する効果があるそうです。

日本において赤は、古くから魔を祓(はら)う神聖な色として、化粧や呪物に用いられてきました。中でも紅花の紅は、女性の通過儀礼や年中行事に使われてきた特別な赤。古来、血の巡りをよくする作用があると信じられていた紅は、女性の体を病気から守る一種の薬とみなされていたようです。

確かに、生薬である紅花の効能を調べてみると、冷え症改善の他、月経痛や産後の腹痛、更年期障害にも。このような症状を緩和するため、現代でも漢方薬に用いられているわけですから、先人の知恵は侮れませんね。

資料室では、江戸の化粧文化や、紅造りの道具、江戸末期から明治・大正期に使用された化粧道具などを展示。タイムスリップしたような感覚で、日本古来の美容を学べるのはワクワクするほど楽しくって。詳しい説明を聞きたいときは、スタッフの方にお願いしてみましょう。より深く学べること請け合いです。


また、紅ミュージアムでは、日本の様々な伝統文化を広く知っていただくために、企画展や講座を開催。ホームページの年間スケジュールもチェックしてみてくださいね。

【お問い合わせ】
伊勢半本店 紅ミュージアム

 

取材・文/美容ジャーナリスト 藤田麻弥

【プロフィール】
女性誌や会員誌、Webにて、美容と健康に関する記事を執筆。化粧品のマーケティングや開発のアドバイス、広告のコピーも手がける。エビデンスのある情報を伝えるため、日本抗加齢医学会や日本香粧品学会を始め、多くの学会やセミナーを聴講。自身もアンチエイジングに関するセミナーの企画・コーディネートを務める。著書に『すぐわかる! 今日からできる! 美肌スキンケア』(学研パブリッシング)がある。

【最近のハマりもの!】
からだエイジングの『エイジングサインをチェック』でも執筆をしておりますので、多くのドクターに取材させていただいております。そこで、どのドクターもおっしゃるのが、ビタミンB群を意識して摂るように、と。代謝に必要な栄養素だからですね。ナッツのピスタチオはB2とB6が豊富なので、おやつ代わりにポリポリ食べています。

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