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サプリメント、飲み合わせで気をつけるべきことはあるの?

サプリメント、飲み合わせで気をつけるべきことはあるの?

井上 肇

聖マリアンナ医科大学 特任教授

井上 肇(いのうえ はじめ)

SUPPLEMENT 知っておきたいサプリメントの基礎知識2

サプリメント、飲み合わせで気をつけるべきことはあるの?

定期的に活用している人も多いサプリメント。ですが、実は効果的な飲み方、使い方があることをご存じですか?そこで、9月はサプリメントの有効な使い方について、考えてみましょう。

2回目の今回は、「飲み合わせの善し悪し」について考えてみました。

医薬品との組み合わせには注意が必要です!

サプリメント=体にいいもの、と思っている人が多いようです。

もちろん、有効な方法で摂れば、体にいい働きをしてくれますが、間違った使い方をすると、副作用などが出てしまうことがあります。そのひとつが「組み合わせ」です。

特に、医薬品との組み合わせは慎重に行うことが肝心です。

例えば、高血圧症治療薬などのひとつに「カルシウム拮抗薬」という薬がありますが、柑橘類のフラボン系のサプリメントと併用すると効果が強く出すぎて、血圧が下がりすぎるという危険があります。

他に知っておこう、要注意なサプリメント×医薬品の組み合わせ

組み合わせ注意なサプリメントがいくつかあるので覚えておきましょう。

■血圧降下薬のカルシウム拮抗薬×フラボン系(柑橘類)のサプリメント

血圧を下げすぎてしまう危険性がある

■気管支拡張薬×セント・ジョーンズワート

薬の効果を弱めて(効果の持続時間を短縮して)しまう可能性がある

■血小板凝集抑制薬(血液サラサラ系のお薬)×ビタミンK

心筋梗塞や脳梗塞経験者などが服用すると、脳梗塞や心筋梗塞を再発させる危険があります。薬を服用している人は、自己判断でサプリメントを選ばずに、かかりつけ医や薬剤師さんなどに相談してみるといいでしょう。

何でもかんでも服用するというのではなく、自分に合うものを選んでチョイスすることが必要です。薬やサプリメントに詳しい人から、「サプリメントで薬の効果が強く出るのでならば、薬を減らせばいいのでは?

そしてサプリメントを中心として治療すれば、薬の投与量も副作用も減るでしょう?」という質問がきます。調節が上手にできるのであれば、そのサプリメントはお薬になりますが、一般的にはとても難しいことです。

主薬は薬、脇役がサプリメントであることを忘れないで、服用することが必要なのです。

サプリメントで1日に摂取できる量は?

サプリメントの1日の摂取量には、明確な決まりがあるわけではありません。

サプリメントは本来、食事だけでは不足しがちな栄養分を補給するための補助食品です。
その意味において、適正な栄養を超えて摂取する必要はありません。それどころか、ミネラルや脂溶性ビタミンには、過剰症が出るものもあります。「過ぎたるは及ばざるが如し」なのです。

サプリメントの1日の摂取量の目安は、ビタミン・ミネラルに関しては厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)の基準値を超えないほうが良いでしょう。
もちろんサプリメントを複数摂取しているなら、その合計の値です。

具体的には、ビタミンEなら30〜49歳の男性なら推奨量は1日6mg、耐容上限量は9006mg。女性なら推奨量5.56mg、耐容上限量7006mgとなっています。

しかし、そんな数値をいちいち調べて計算するのは至難なことです。
ひとまず、それぞれのサプリメントの用法容量を設定する1日当たりの摂取量の基準を著しく超えて摂取することは避けてください。

LET'S TRY 即実践のコツ

注意したいサプリメントの組み合わせ

  1. 医師から投薬されている人は慎重に選ぶ
  2. まずは、サプリメントを摂っていいか医師や薬剤師に相談を
  3. 要注意な組み合わせについて知っておこう!

井上 肇

この記事の監修

聖マリアンナ医科大学 特任教授

日本臨床薬理学会 認定薬剤師/日本臨床薬理学会 指導薬剤師

井上 肇(いのうえ はじめ)

星薬科大学薬学部卒、同大学院薬学研究科修了。聖マリアンナ医科大学・形成外科学教室内幹細胞再生医学(アンファー寄附)講座 特任教授及び講座代表。幹細胞を用いた再生医療研究、毛髪再生研究、食育からの生活習慣病の予防医学的研究、アンチエイジング研究を展開している。

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